はーい。
ソコまでー。

サカってる場合じゃねーよ。

やんなきゃなんないコト、残ってるでショ?

発動するコトなく終わったトラップを撤去して。

アンジェラを救出して。

ヤロー二人は戦場と化した部屋の後片付けをして。
壁の穴とかひしゃげた扉なんかは、どーしよーもないから放置して。

菜々はキッチンでブランチの用意をして。
包丁の類いは手当たり次第罠に使用してしまったので、なんとかナイフでベーコンを切って。

反乱は終わった。

環境はまだ非日常と言えるが、心は穏やかな日常に…

戻ってないヤツもいたりして。

唯一被害が出なかったマリーの部屋。
三人仲良く輪になって腰を下ろし、ベーグルサンドを頬張りながらも、アンジェラは未だプリプリ怒っていた。


「あの… ごめんなさい…
アンジェラさんまで危険な目に…」


「…
そんなコトで怒ってンじゃねーし。」


「あの… あの…
色々壊しちゃって…」


「…
違ェし。
そんなん、どーでもイイし。」


「ぁぅぅー…」