「奈々、自己紹介するか?」




した方が、良いよね?


でもさっき来たばっかなのに、上から自己紹介って偉そうだよね?




「竜、自己紹介するけど、一階がいい。実質皆よりあたしの方が下っ端だし。まだ何も知らない。それに皆と同じ目線で話したいしね。良い?」




「あぁ。俺も行く。」








竜と一緒に階段を降りようとすると春馬が付いて来た。






「竜ちゃん!抜け駆けズルいよ!」




「抜け駆けじゃねぇ。奈々は俺の女だ。」






竜はそう言うと、あたしの肩を抱き寄せて頭にキスをした。








「ああー!!!!!破廉恥!いや、へ、変態!!!!!竜ちゃんのスケベ!」






「勝手に言ってろ。」





竜はそう言うと春馬を無視して、あたしの肩を抱き寄せたまま、階段を降りるよう促した。