訳が分からない。 敵チームの女であるあたしを人質として連れてきて。 部屋まで用意して。 好きでもないクセに“女”だなんて公言して。 おまけにキスまで……… 竜からのキスは壊れ物に触れるように優しかった。 そんな唇に感じた温もりは消え、竜がまた一階の人達に視線を戻した。