「朱音、大丈夫?」 そう言って私の顔を覗き込む、 第一営業部の窪田さん。 「あは、大丈夫ですよ。お気遣いありがとうございます♪」 営業スマイルにも慣れたもの。 だって、私は営業部かつ、販売員ですから。 三階までがショップで、四階から六階までが会社となっている私の勤務先。 私は、第三営業部でもあり、 三階のジュエリーやブランドものを扱うショップの販売員でもある。