そんな、あっさりばれてしまった秘密の半分。



きっと滝上さんも気まぐれで来たのかな、なんて思ってた。




だって、私について回るかのように接客しているけど私が教えることは何も無いんじゃないかって思うくらい完璧。



しかも、あの容姿だからあっという間にお客様に覚えられて顧客ができたり。




これってただ単に、売り上げを上げにきたんじゃないのか…




「ってそうだよね!そういうことかぁ!!」




二人で閉店作業をしているとき、思いついたように私は隣にいる滝上さんを見た。




シーンとした店内に私の声が響いて、滝上さんがギョッとしたことがわかった。





「本当、変わらないなあ。昔からいきなり大声だすよな(笑)」




おぉ、よくわかってらっしゃる。


って、そうじゃなくて!