「…だから、もう無理だって」 ため息まじりに、少し涙を浮かべて。 「本当にごめんって思ってるよ? …でも、やっぱりもう駄目なんだ」 目の前には、黙ったまま俯く26歳の男。 このうじうじしたような女々しい性格にはもう、うんざり。 「…ねぇ、いっくんは私のこと嫌い?」 「そんなわけないっ!!! …大好きすぎて…無理なんだ」 やっと喋った。でも、重。