伊織は、私よりも背が小さいけど抜群のスタイルに綺麗な顔立ちで、バイトや年下の子には慕われている。
もちろん、仕事もできるしね。
「その子たちも、勿論だけどやっぱり先輩方ともうまくやりたいよねぇ」
なんて、煙草を吸う伊織は本当に綺麗。
大丈夫だ!あんたは綺麗だから!なんて言いたくなる(笑)
「上手くいかないねぇ、朱音ちゃーん」
そんな弱音を吐く伊織。
「私も上手く行かないけど、やっぱり好きを仕事にしてるんだから頑張らなきゃ!」
「…いいねぇ、その言葉」
伊織じゃない低い声に、私も勿論、伊織も不思議そうに声のある方を振り向く。
「えっ……窪田さん?」