カッコいいとも、よく聞いたけど。



何よりも遊び人だと聞いた。



確かに、この会話の中でも軽いというか…女の子が喜びそうなものはあるよね。



確かに、この顔はカッコいいと騒がれるかな。



そう、冷静に分析していると、彼がハッとした顔で腕時計を見る。




「やべっ!アポに遅れる。朱音、またな!」




「えっ!ちょっと!」



あろうことか、私の質問に答えることもなく足早に去る彼。確か28歳だったかな。



あんなに、走って年齢的にまだいけるのだろうか…なんていらぬ心配をしながら私は仕事についた。