だから、第一営業部の窪田さんとは面識はあまりない…というか、これが初めての会話なような?




でも、この人、私を朱音と下の名前で、しかも呼び捨てで呼びましたよね?





不思議そうに、首を傾げ窪田さんを見た。



「大丈夫ならいんだ。何か疲れてるげだったから。でも、まぁいつもの可愛い朱音だったわ」





「はぁ…あの、失礼ですけど私のこと知ってるんですね?」



私が窪田さんのことを知っているのは不思議なことではない。


だって、彼は仕事がすごくできると社内の集会などでよく名前がでていた。


うちの会社は、営業成績と販売成績のトップ3は毎月表彰されていて、彼は毎月入っていたんだ。




まぁ、なにより…女性社員が騒いでいたからね…