「元山。君を俺のものにしたい」

大倉さんの唇が離れた同時に、耳元でささやくように言われた。
自分で言っておいて、こんなことをしていることを恥ずかしく感じた。

「顔を真っ赤。自分が言ったんだろう」

「言いました。耳元であんなこと言われたら、ドキドキします」

「ドキドキの意味教えて」

私は、もう迷いがなくなっていた。


「私も大倉さんのこと、ずっと好きと思います。でも、…まだ、やりたいこと名古屋に残したままだから、すぐに大倉さんに着いていくことは出来ないです」

「つまり…将来的には?」

「一緒にいたです」

その時、私は、強く抱き締められた。