「お似合いぢゃん」
……………!?
あたしと?勝谷が?
お似合い!?
「いやいや、意味わかんないから」
そう、意味がわからない。
小学校以来話をしていない勝谷と
なにがお似合いだというのか。
「そりゃあ、ねえ?」
「ねえ?」
なんて2人で笑っている。
「なによー、そりゃあってー!
お願い!教えて!」
勝谷とあたしがお似合いだと
なんの根拠で言っているのかが
知りたくて知りたくて
あたしは必死に梨夏と綺音に聞いた。
「どーする?綺音?」
「どーする?梨夏?」
「あたしらの仲なのに
今さら隠し事なんてなしでしょ!!」
あたしがなかばキレ気味で
言うとさすがに教えてくれた。
「勝谷ね、昔うめのことが
好きだったんだよ」
ー勝谷ね、昔うめのことが
好きだったんだよー
この言葉が10回くらい
頭の中で再生された後、
あたしの頭の中はフリーズした。