白い世界で横たわる彼は
何時でも微笑んでいた筈なんだ


車椅子に乗って旅する外の世界は
彼を輝かせてくれた筈なんだ


何時から歯車は狂ったの?
最初からだよそんなもの
頭の中で響く声は誰ですか


思い出は全て否定されて
彼の灯は消えた


否定しないで
消さないで
叫び訴える私の声なんて
届かないの知ってるよ


数メートル先の彼を追って
私が走り出したら彼は堕ちたんだ
世界が終わったような想いで見ていた私を
彼は嘲るように手を振ったんだ