父の片道としてそしてもし自分の身を守る為に持たされた鉄の短刀を腰元に差し替えたひと刺しすれば一瞬でイチコロの毒がタップリ塗ってあるので慎重に扱わなければ…。
私はこの時を待っていた…。
あれは…忘れもしない…。
私が幼い時みた妖術使いを倒す為だ…。
妖術使いといっても人に紛れて宮廷を渡り歩いてはその国を滅ぼし回っているとかいないとか………。
人の噂もアテにはならないが私が幼い時…魔術師として街にきた訳ではなく信頼ある軍師として私達の住む都に訪れた…。
平和になると信じていたにも関わらず謎多き不可解な事件が勃発した。
家畜がいなくなったり…そのたびにうら若き乙女を生け贄に捧げたりとしたがいっこうに騒ぎはおさまらずやがて兵力も失われやがて他国の軍に押し入られた時は姿形もなかったのだ…。