「さあて………。」


舌なめずりをした妖怪は剣をつきたてたまま私をみあげた。


「まだ終わってねーぞ…!!

化け物っ…!!」



剣の刃を捻りながら…化け物に向かって睨みをきかせる周來なる若者はこれ以上にないくらい刃先を化け物の胸に押し入れる。


「グアアアッー―――――――!!!」


恐ろしい声色が高らかに響いた。



「化け物のくせに人間みたいに痛てー真似しやがってその手にのるか…!!」