「貴様も同じ目に合わせてやる…!!」


薄汚れた醜い臭気を放ちながらうすら笑いを浮かべた獣はいきなり彼を真っ向にして身体を取り押さえるように長い尖った爪で顔を物の見事に抑えつけた…。


「この瞬間をまっていたのだ…！！！

貴様はこれで終いだ！！」



ググッと頭から顔から前足に重心をかけるよう彼を捉えたことに喜びを感じて奴は声をあげる。



「お前には報いたいと思っていた…！！

周 來〈ｼｭｳﾗｲ〉…………。」



――――ザシュッ…!!