「ぎゃああああっ――――――――!!!」
先程とは違った断末魔と共に床に映し出された影が地面へと浮き上がりやがて次々と切断された尻尾が実体化していく。
「ボケーッとしてないでさっさと全ての尻尾を斬っちまえ!!!」
先程入ってきた男が叫ぶ。
私はムッ………とした顔で影に向かって剣を突き立てた………。
剣の刃先を突き立てた部分からやがて…ハラハラと黒っぽい影が舞い上がる。
「!!!!」
それは………一瞬の出来事だった。
宙に舞い上がった影は私の顔面めがけて漂いながらそのまま喉を直撃してきた。
思いがけない事に必死で息を止めて剣を引っ張ったものの床の隙間に引っかかり剣はぬけなかった。