先程部屋に入ってきた男の言葉に例のもう1人の男も頷き正面を向くと2人は私の前に立った時…宿屋の主人は獣の砲口とともに九本の尻尾を孔雀の羽根のように広げやがて雄叫びをあげながら突進してきた。



 「逃げるなら……今だ!!!」




 二人は背後の私に言葉を残しやがてその獣に向かって突き進むと武器を素早く翳して化け物へと突き立てた。




 私は1人出遅れてポカンと立ち尽くしその様子をみていたが…なんだか胸の内にこみ上げてきた得も言われぬ疎外感を感じて2人の元へと遅れながら駆けつけて応戦した。