照明と共に拍手が私に注がれた。
今までの思いをかけて…。
二胡を構え始まりの曲を引いた。
あの日私が何度も引いた曲。
銀狼が戦ってるあいだも…。
鷹が尻尾を切り落とした時もこの曲を弾き続けた。
涙が出そうになるのをこらえて演奏に集中する。
すると…会場の舞台袖から二人の姿がみえたと同時に例の化け物が動き始めた。
意識を曲に集中させる…。
あの日の私みたいに全てを出し切って…。
銀狼と鷹は舞台袖で私をガードするように時の霧をはったと同時に攻撃してきた。
二人が私の前に出て奴の動きを封じるもののなぎ倒されてしまう…。