さっきまで言い返していた彼が急に口を閉ざしたのに私は罪悪感に苛まれた。




 ―――意外に傷つきやすかったのだろうか…?

 いやでも私も随分言われたし…でも一体なぜ急に………。



 突然…だんまりになった彼に私はひとまず謝ろうと口を開いた時だった…。




 「イヤイヤイヤ…。


 お二人様……!!



 よくぞ魔物を倒してくれましたー。



 あなた方はこの街の英雄です…。



 あなた方をこの街のシンボルとして壁画に刻みたい。」




 先程…受付のとこであった例の番頭がにこやかな笑みで調子よく私達の前に現れた。