一瞬怯みそうになったが気を奮い立たせてヤツの長刀の刃の切っ先をヤツの刃に突き立てたがあえなく長刀ごと飲み込みやがて長刀の枝ごと噛み砕いた。
『グルルッ―――!!』
バキバキと折れた柄を噛み砕き怪物は私に焦点を定めた。
「ちょっ………!!
ちょっと―――!!」
怪物は私を尚も見定めてグルル…と呻き声をあげながら見下ろし勢いよく襲いかかってきたのに自分の剣を拾い上げて身構えた………。
――――ズドン……。
怪物の巨体は前のめりになったまま私の目の前で倒れ込んできたので思わず出口の扉目掛けて走り込み回避した。