私はその男の長刀を受け止めながら叫ぶ。




 「――いかにも……!!」




 虫も殺せぬような顔をして平気で人を食らう私のなかであの化け物と重なり怒りで長刀を払いのけ攻撃する。





 「なぜ………!!

 長刀を振るわない………!!」




 私が怒りで振り上げた剣を長刀で受け止めるものの奴はいっこうに攻撃をしかけてくる事はなくただ守りの態勢を繰り返していた。




 その余裕たっぷりの態度がまた鼻につき更に怒りを増幅し思いっきり剣を振り上げた背後から降り注ぐ地面にうつる奇怪な影に目を見張る。