不気味な音ともにまるで地面が焼けるように熱を帯びてきているようにも思える。





 ―――やはり…あいつはこの近くにいる…。




 この力で私の村を焼き尽くした。




 幼かった私の瞳に焼き付き脳裏から離れない地獄のような光景だ。




 今度こそ私が仕留める。





 ゆっくりと霧の中を歩きやがて宿舎の扉を乱暴に開けた。




 「ヒィィッ――――!!」




 ガタガタと身を震わせ番頭の机に身を隠し震える宿屋の主人をみつけた。