「誰にやられたんだ!!」





 すると…その飛び込んできた男はか細い声で…。




 「馬屋のある宿屋で…馬の血を…………。」




 指差した先がサラサラと灰に変わりやがてか細い声とともに…その者は土に返っていく…。




 最後に指差した方向に向けられた馬屋のある宿屋が私達が宿泊している方角を差して訴えていたのを見届けた私はひとまずその店から飛び出した。




―――あいつが現れた。





私は先程の男性から感じ取った乾いた血なまぐさい臭いを嗅ぎ確信し宿屋に引き返す為一目散に来た道を走る。