赤く腫れ上がった右手をもう一つの手で庇い自らの息を吹きかけた男の様子をみて他の連中も私を睨みつけて身構えた時だった。





 「バ……バケモノッ―――――――!!」





 血の気のないというより血が通ってないような蒼白と言うよりは死人の表情で店の中に飛び込んできた男にみんな驚きその男から離れた。




 やがてその男は助けを求め身悶えながら恐怖におののきながら体の血液を吸い取られたように身体がしぼんでいく…。




 「うわああああっ―――――――!!!」




 その様子に居合わせた客人達も…恐怖におののきやがて悲鳴をあげながらその場を出て行く姿をみて私はその者に駆け寄った。