私がその言葉を言い終わるか終わらないかいきなり私の胸部めがけて殴りかかったまでは良かったが……………………。 「ガンッ………。」 ものすごい鈍い音がしたかと思うと…いきなり赤く腫れ上がった拳をもう片方の手で庇いながら飛び上がり痛みに悶えていた。 「何入れてやがるんだ…!!」 さすがに鎧に素手で殴るのは痛いだろう…と内心笑い転げたいのをこらえた。 「―――悪いね…。 強靭な胸板だけが自慢でね‥。」