教室中が息をとめたかと思うくらいに静かになった数秒後、みんな一斉に悲鳴に似た叫び声を上げ始めた。
「うわー!!!認めたよコイツ!!!!」
「ありえねー!!!!」
「気持ち悪りぃ」
「やだぁ。最悪ー」
ヒソヒソと囁く声、激しく罵倒する声。
睨みをきかせた視線、好奇心の視線。
様々な言葉と態度が俺を容赦なく打ちつける。
俺は防御することもなく、ただそこに立ちすくして自分に向かって飛んでくる鋭利な言葉たちがグサリグサリと深く突き刺さるのを感じていた。
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