次の日から俺たち3人は音もなく変わっていった。

誰にもわからない場所で
誰にでもわかるくらいに。


「なー。翼ぁ、お前最近哲と一緒にいなくね?!」

クラスメイトの1人が俺の机によってきて不思議そうに尋ねてきた。

「あー…哲は委員会で忙しいから」

そう言いながら笑う。

「あぁなるほどなー。ま、ケンカしたなら早く仲直りしろよ」



ケンカなのか?



哲が忙しそうなのは事実だけれど

それだけじゃない。

そう。昨日から哲と前みたいに隣にいることが躊躇われた。

なんとなく、気まずくて……。