保健室の堅いベットの上でぼーっとする脳内のわりに冴えた目で低い天井を眺める。
翼が出ていったあとの一人の保健室で俺はじわじわと闇に飲み込まれていくのを感じていた。
そう、もうずっと前から一人になると何も見えなくなるくらいのドス黒い闇が俺の元にやってくるようになっていた。
そのお陰で、まともに眠れない日々が続いている。
その疲労に加えて、今日見たあの映像が俺の意識を強奪していった。
──闇が俺を飲み込む。
信じたくない事実を、確信させられてしまったのだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…