山のように積み上げられた教科書やプリントの中から一枚の資料を捜し当てるのは無謀な行動のように思える。
「あっれー?どこやったっけ?」
このヒトのこんな行動にも、もう慣れた。
こういうところに、山本が中年になっても独身であることの意味があるんだと思う。
そしてさらにプリントの山を考えなしに崩していくから、机の表面がみえないくらいにプリントで埋まっていく。
「おっかしいなー…」
そう言って頭を掻きながらさらに机を汚していく山本先生を見ていると、ため息がでた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…