「……寝てるのに話しかけんな」
その声に安心感がじわっと胸に広がった。
と同時に泣きたくなった。
「で、電気つけてほしいの…!」
「ヤダよ。めんどくせ」
「そ、そっち行っちゃダメ?」
誰かに抱きつきたい。
そうでもしなきゃ眠れないもん。
お願いだから大上くんまだ寝ないでください。
返事してください。
一人にしないでよーっ!
「来れば?」
かけていた布団を引っ張って隣に移動する。
その背中にぴったりと額をつけ身体を縮こませて小さくなった。
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