「も、寝ちゃったの…?」



返答なし。


頭までかぶっている布団をはがして大上くんの姿を確認することもできない。


そんなことできない。
怖いんだもんっ。


せめて小さな明かりをつけて寝ようよ。


真っ暗な中寝られないよ……




「大上くん…いるよね?」



眠っているはずだとは分かっていてもどうしても話しかけちゃう。


ちゃんと隣にいるよね?
どこかに行っちゃったなんてことないよね?



この部屋に一人だと考えるとさらに恐怖が押し寄せてきた。