ご飯を食べ終え、自分達の部屋に戻ってきたわたし達。
何を話していいのか分からない。
お互いに無言。
重たい空気がこの部屋に流れている。
携帯に視線を落としている大上くんの横顔を盗み見た。
無表情で何も読み取れない。
明日、どうするの?
どこ行く?
さっきはごめんね。
頭の中で考えた言葉たち。
何度も言おうとは頑張ってみるけど喉の奥でつっかえてしまい、大上くんには届かない。
ほんと、どうしよう。
テレビの横に置かれている時計に目をやるともう10時近くになっていた。
浴衣から部屋着に着替えて布団を敷こう。