さっさと部屋の中に入ってしまった大上くん。


わたしはひとり部屋の前で立ち止まっていた。



「お客様?」

「はっ、はい!?」



突然声をかけられ驚きのあまり壁に額を打ち付けた。

痛むとこををさすりながら振り返る。


うぅ…恥ずかしい……
変な人だと思われたよ絶対!




「お食事はどうなさいますか」




どうなさいますか…って、え?


なんて言えばいいんだろう。
お姉ちゃん達と一緒に食べるんだっけ?



大上くんに対応してもらおうと思い、部屋の中に目を向ける。