一人寂しくお留守番なんて嫌だよ!
たくさん食べて温泉入って、早く寝よう。
うん、そうしよう。
「てかさ、部屋……俺と一緒でいいよな?」
「えっ?」
「今さらヤダって言われてももう変えらんねーけどな。梨菜達が決めたことだし」
お土産屋さんが並んでいる通りを抜けると小さな宿が見えた。
門の前に置かれてあるベンチに座ってわたし達を待っているお姉ちゃんたちの姿も見つけた。
スタスタと顔色一つ変えずに歩く大上くんの横顔を見上げる。
……部屋って…みんな一緒じゃないの?
二部屋も予約してたの!?
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