「っ……もう、苦し…っ」



唇を離して大上くんの胸に顔を埋める。


立ってられないぐらいクラクラしちゃって。
酸素不足に陥るわ……っ!




「……んだよ。拒めよ。俺のこと嫌いなんだろ?」




また胸がズキってなる。


ヤダな。この感じ。
なんで胸がこんなにもざわついてるの。




「好きって言えよ」




ぎゅっと抱きしめられわたしの肩口に顔を埋める大上くん。


大上くんってホントに女の子の扱い上手いよね。


こんな甘い声でそんなこと言って。


さっきの……
想いが入ってるようなキスだと思った。

わたしの勘違いだよね?