「前線に狩谷雅秀、山西数馬、で大将が久蔵って事は、主力部隊に間違いないようですが、兵の数が少なくないですか?」


 誰にともなく問いかけた時、横から紗也が手を上げて叫んだ。


「しつもーん!」


 和成は画面から紗也に目を移す。


「なんでしょう」

「こんな風に敵の情報がこっちに分かってるって事は、うちの情報も敵に知られてるって事?」


 和成は笑って答えた。


「あぁ、うちはいつも全開ですよ」