キーンコーンカーンコーン 4時間目の授業終了の音がイヤでも耳に入った。 ああ…… とうとうきてしまった、お昼休み。 このままなんか言い訳して、水沢くんから逃げられないかなーなんて想像してみたり。 「野上さん、行こうか」 だけど現実はうまくはいかないようで。 すぐそばには、キラキラとまぶしい笑顔を浮かべた水沢くんが立っていた。 「……はい」 私はバレないよう、ふたつお弁当箱を持ち、水沢くんとふたりで教室をあとにした。 もちろんたどり着いたのはいつもの場所。