「あぁ、あれか?少し叩いたくらいで大騒ぎしたやつ。まだ根に持ってんの?面倒な女」

「…!」



少し、?

まだ、?



「もう過去のことだろ?あんなこと忘れようぜ」



もう、?

忘れて、?



「またあの頃みたいに仲良くやろうぜ。俺、お前の体好きだったんだよ。相性よくてさー…」

「っ…」



笑いながら言われるその言葉に、カッと全身が熱くなる。



やめて、

もうやめて、

ハルの前で

これ以上



(やめてっ…)



そう思うのに

体が動かない

声が出ない