「…、」



お願い、ハル

その言葉をちょうだい



「っ…」



そのまま近付いた私は、その唇にキスをする。

少し温かな、薄い唇。そこに冷たい唇を押し付けるように。



「…!」

「…、」



そして、勢いのままハルの体をベッドへと押し倒した。



「…霞ちゃん?」

「ハル…しよ?」

「…?」

「あの日から一回もしてないしさ、恋人なら…いいでしょ?」

「ちょっと待って、あのさ…」

「…、」



その言葉を塞ぐようにまたキスをしては、ハルの服へと手を伸ばす。

ひんやりとした手が、温かな肌へと触れた。