「千夏!今日の放課後空いてる?また、あれを頼みたいのだけど!」
今は、学校の休み時間。私の友達、百合華(ゆりか)が、またいつものお願いをしに私のクラスにやって来た。
「あっ。うん。わかった。今日もアイツで、いいんだよね?」
「うん!よろしく!」
それだけ言って百合華は自分の教室に、帰って行った。

いつものお願い。とは、百合華には彼氏がいる。その彼氏と、デートをしに行くのだが、どうやら2人では恥ずかしいから、私とアイツをいつも呼んで来る。
そう。アイツを・・・。