どうしても、
彼に会いたかった。


今はまだ3月。


まだ、
行ってないかもしれない。



会えるかもしれない。



小さい小さい希望を信じて、
私は彼に関する情報を
必死にあつめた。





けれど、
他校の私に知ることが
できたのは、

彼が、もう、
どこかへ行って
しまったということ
だけだった。