考えていたら
後ろの扉が空いた


「陸?」

の声にほっとした
気付けばいつもの癖なのかとっさに物影に隠れてしまっていた。

「そんな所に隠れて、敵でもくると思いましたか?」


そう思えばあの子は隠れることもなければ、気づかなかったな、いつもは気づくのに。


「陸?聞いてますか?」


と言われ前を見たら
キスが出来るほどの近さだった

「輝、近い」
とシワを寄せた