私がそう言うとこちらを振り向いて笑顔で「いいよ」と答えてくれた。


夕食の支度を一段落させるとソファに座った。


目の前のテーブルに、オレンジジュースを置いて。


「で、相談って?」


「・・・あのね、海道くんを見ると・・・胸がチクチクするの・・・」


「海道くん・・・あぁ、由香とちのちゃんが話をするときによく出てくる男の子の事ね」


「うん・・・でも、海道くんの隣には・・・真美さんがいる・・・」


「高橋さんのお宅の真美ちゃんか・・・」


お母さんは手を顎にあて、考えるポーズをしている。