「朝比奈?」


「あ・・・今、競走中・・・」


「そっか!朝比奈、足速いもんな。がんばれよ!」


大きな手が私の頭に触れる。


温かい・・・。


「朝比奈!お先に!!」


そう言いながら神谷くんが後ろを通過して行った。


・・・いいや・・・後で追い抜かすから・・・。