「ちのたんって、あたしのことまだ『小林さん』って呼ぶの?」


「え・・・うん・・・」


小林さんの部屋に布団を敷いていたとき、小林さんがベッドに寝ながら聞いてきた。


「これから、うちで暮らすとなるとみんな小林だからね。ややこしいよ」


「じゃあ・・・なんて呼ぶ・・・?」


首を傾げて言うと「かわいいっ!」と言われてまた抱きつかれた。


「呼び名は、由香がいい!」