キ~ンコ~ン~♪


放課後。オレンジ色の学校にチャイムが鳴り響く。


「ん・・・もう、放課後?」


眠い目を擦りながら辺りを見渡してみる。


「・・・誰もいない・・・・・・ふわぁぁ・・・眠い・・・」


大きく欠伸をしてから鞄を手に取り席を立つ。


廊下に出て鞄の中から苺味のポッキ―を取り出し、それをおもむろに口に入れた。


フンワリと苺の香りが口の中に広がる。


「苺・・・おいしい」


そう言って、廊下を歩き続けた。