それでもかまわず、どんどん先のことを話していく。 「ちのさんを幸せにするために、どんな事でもする覚悟です」 真剣な瞳で真っ直ぐ前だけを見る海道くん。 「・・・俺が今度の大会で優勝したら」 握っている手に力が入る。 「朝比奈ちのさんを頂きます」 今度は私の方を見て、微笑みながら言った。