「こうやって、朝比奈と一緒に帰るのって久しぶりだな」


「そうだね・・・」


私たちは紙コップに入ったりんごジュースを買って、帰り道を歩いていた。


海道くんとは他愛無い話をしていた。


けど、どうしても知りたい。どうして真美さんと一緒にいるのか。


その気持ちが私の足を止めた。


すると前を歩いていた海道くんもピタッと止まり振り返った。


「どうしたんだ?朝比奈」


「海道くんは・・・真美さんのこと・・・どう、思ってる?」


真っ直ぐな彼の瞳が私を捉えた。