放課後、体育館にいるとバスケ部の選手達は個人練習をしていた。


「宏どこだろうね・・・」


「うん・・・あ、あれ・・・かな?」


視線の先には、背番号7番のユニフォームを着ている人がシュート練習をしていた。


バスケで7番はエースを意味する。


ボーっと海道くんらしき人を見つめていると、その人がこっちを振り向いた。


「おっ、朝比奈と小林!!来てくれたんだな」


やっぱり、海道くんだった。


「どうして、宏だってわかったの?」


海道くんに聞こえないような小さな声で「好きだから?」と聞いてくる由香。


「・・・フォームが・・・きれいだったから」