チュンチュンと、遠くの方で小鳥の囀りが聞こえてくる。


---ん。もう朝か?


なんだか、久しぶりにぐっすりと眠れたような気がする。


---ぬくぬくと気持ちが良くて、まだ眠っていたいな・・・


「・・・・・」


ぬくぬく???


普段ならば感じない感覚に、重い瞼を薄らと開ければ、有り得ない位置にある太陽の眩しさに眉を顰めた。


「今、何時だ・・・?」


ボヤけている目を擦り、正面にある時計に目を向ければ・・・


「・・・9時?」


嘘だろ!?

とんでもない時間に驚く。


だが、誰も起こさなかったのは、俺がやっと眠れていたからなのだろうか・・・


溜め息を吐いて枕に再び頭を沈めた時、腕の中にある感触の異変に気が付いた。


---いや、まさか・・・


有り得ないと思いながらも、恐る恐るシーツを捲れば、プラチナブロンドの髪がサラサラと腕に掛かる。


「・・・・・」


そのまま捲っていくと・・・


「・・・っ!!!」


そこには、心地良さそうに眠るフローラの姿があった。